位山演習林
                について  ちず


 正式名称は、

岐阜大学応用生物科学部附属
 岐阜フィールド科学教育研究センター
                   位山演習林

といいます。とってもなが~い名前でしょ?
 名前だけじゃなくって、歴史もそれなりになが~いんですヨ。
 演習林として制定されたのが大正12年。それまでは、地元のうちでも「もっともおぞい(おそまつな)山)」として知られていたとかいないとか。

 当時はおぞい山だったかもしれませんが、演習林とされたことで、あまり造林の開発が入らず、当時から手つかずの二次林や人工林が残されています。
 まさに「2周遅れてトップになる」状態ですね?!
学術参考林(学術的に価値が高いため、自然の成り行きにまかせたまま保存することが義務となる森林)にしていされている天然ヒノキ林。











よそではおいそれと見ることはできません。

 演習林内にはいろんな動物たちも暮らしています。











カモシカ親子、猛ダッシュ!!
フンや足跡、木についた爪あとなんかも見つけられます。
 標高750m~1451mまで広くカバーしているので、野鳥の種類も豊富。中でも夜になると鳴き出す「トラツグミ」の声はなんとも物悲しく、神秘的な声に聞こえます。













演習林内にある滝。これ以上上流には、魚は登って行けまい!ということで「魚止めの滝」と呼ばれています。




        

 位山演習林は、そのほとんどを船山(ふなやま)の南西斜面に含んでいます。
 船山の神様にはいわれがあります。
 船山の女神さまは、同じ並びの位山(くらいやま)の男神さまを取り合って、位山をはさんで反対側に位置する川上岳(かおれだけ)の女神さまとの恋の競争に敗れ、悔し紛れに自分と位山、川上岳の間に川を作った、といわれます。
 伝説の真偽のほどはさておいて、船山の神様は、ちょっと嫉妬深いかもしれませんね。ご用心、ご用心。














真之俣谷の天然林。
 ともあれ自然が豊か、実り多い森です。












森林学習・子供たちとの様子